2020年8月14日金曜日

志和町で見つかった教科書と写真

貴重な教科書


ある記念誌を作成する為、資料を収拾している。学校で使われてきた古い教科書が見つかった。尋常小学校で使われたものです。
志和の東尋常小学校は明治27年に宍戸家の裏に設立された。
その学校で使われた教科書の一部が宍戸家に保管されている。当校の教員をされていた宍戸チトセ氏が使用したものと考えられる。全部で16冊ある。その中にユニークな本「地球四字経」があった。明治6年7月発行のものである。

宍戸家にある16冊の教科書

地球四字経の概要

地球四字経の概要

内容は地球を4文字のお経にまとめて、地球の大きさ、国名、都市、文化、産物などを教えている。生徒達が繰り返し読経に励んだことを思う時、学校制度が始まったばかりで、片ぐるしい時代と思っていたが、この様な教科書が存在した事に驚きました。


宍戸家にある16冊の教科書


宍戸家教科書一覧
先程の宍戸家の教科書の件、他に、この時代より以前の写真がある。
明治18年3月13日、午前11時に撮影したもの。(撮影時間まで記録に残るのは貴重である)
この写真の学校は先程の東尋常小学校より以前の簡易小学校当時の物と思われる。
写真は2枚残されているが、この写真だけが確認出来るものである。



記:吉本正就

1 件のコメント:

萬代萬吉(FACEBOOK名) さんのコメント...

私は古書の掘り起しを趣味にする隠居爺さんです。実はFACEBOOK「民俗学愛友会」で「四字経」という地球儀が話題になりまして、いったいどのようなものなのかなあと気になり投稿いたしました。なお、今、「藝備孝義傳 賴惟柔 廣島縣教育會編」という書物を国会図書館で拝見し、面白く思いテキスト化はじめました。