月例会の報告
場所 東西条地域センター
日時 1月25日13:30~
研究発表Ⅰ 「大宮神社調査3 棟札」今田 幸博氏
研究発表Ⅱ 「八本松開拓団の歩み」小田 正之氏
連絡/相談コーナー 蔵楽会長
大宮神社調査3 棟札」今田 幸博氏
志和町 大宮神社の宝物庫である宮蔵の中に、17枚の
棟札(箱の破片も含む)が収蔵されている。
大宮神社自体は創建以来何度も火災に遭い多くのものが
失われたが宮蔵は、離れた場所に建っているので焼失を免れ
収蔵品は現在まで伝わっている。
多くの経典や懸け仏など神仏習合の.時代の名残の品々が
櫃に収められたままその櫃ごと文化財として価値を持ち多く
の収蔵品を守ってきた。
中には祭礼に使った道具や文化財指定の証書などありとあら
ゆるものがあった。
東広島郷土史研究会志和会は東広島市教育委員会と相談して
これまで調べてこられなかった文化財指定の経典類以外の収蔵品
を時間をかけてじっくり調査することにした。
宮蔵自体が文化財となっている。 |
収蔵されていた棟札 |
判読されたもの |
特に判読したといっても赤外線カメラで判読したわけでは
ありません。目視や写真に撮り判読しました。
「八本松開拓団の歩み」小田 正之氏
昭和20年 農地開発営団が主体に旧原村陸軍演習場跡の開発に乗り出す。
昭和21年4月 原村開拓団結成、戦災離職者22世帯、海外引揚者19世帯など
合計69世帯仮宿舎は旧軍兵舎利用、入植者以
外に広島・呉などの戦災者89世帯も同居、35
haにイモ類・蔬菜類を作付。
昭和21年7月 オーストラリア軍が接収を宣言12月までの立ち退きを要求入植
者31世帯とその他27世帯は広島陸軍兵器補給廠
八本松分廠跡の使用許可を受ける。12月までに
移転完了。
昭和22年1月7日 八本松開拓団/「向原農事実行組合」結成、開墾・営農・農
村工業の一体化を目指す。
4月 瓦製造部スタートするが、操業三か月で事業見直し
(瓦の土が不適・技術が未熟)
和傘製造部(番傘の紙張り・油塗りなど)が
授産場として県が補助、転職も多く、2年で
廃業。
昭和23年 再度黒瓦製造、沿岸部で販売、機械と整形圧縮機導入。
昭和24年 向原開拓農事実行組合解散、八本松開拓農業協同組合設立。農地
法に基づき、21名が開拓地配分買い受ける。
昭和25年 各戸1頭の役牛を目指し小牛7頭をいれる。資料不足、飼育技術
不足で中止<朝鮮戦争始まる>
昭和26年 7戸が煙草栽培を始める 1戸が継続。桃の苗木を植えるが商
品化できず。
昭和27年 落ち葉で堆肥作り、スイカの生産(20t/日 生産。八本松ス
イカの名声を得るが過剰生産で中止)
養鶏100~1000羽のケージ飼育。
川上農協管内50,000羽飼育で生産過剰で中止。
昭和30年 黒瓦の製造中止、他社工場進出転職者が増える。
昭和31年 ブルドーザ―による、機械開墾。
養豚始めるが2年で中止(悪臭公害で)
昭和48年 八本松開拓農業協同組合解散
連絡/相談コーナー
1.令和2年歩く会のコース 実行委員会1月27日13:30からコジマヤ2階で
2.臨地研修委員長交代と春の臨地研修予定。大山寺・大神山神社・上淀廃
寺・妻木晩田遺跡。
3.新年度総会 4月18日(土)東西条地域センター。
4.令和2年郷土史展 2020年12月8日~15日 くらら市民ギャラリー。
5.2月例会 2月22日(土)13:30~ 市民協働センター。
発表1.岩の山遺跡の板碑 近藤孝美氏
発表2.木原家 三嶋 昇氏
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